Running Column

2018 / 12 / 06

[インタビュー]GMOアスリーツ選手からの質問ー藤原新選手×監督 花田勝彦(後編)

GMOアスリーツ選手からの質問1

選手1:新さんが練習をしている中で、意識している指標はありますか?

藤原:心拍数を大体170まで追い込むことを一つ重要にしています。本当はこだわりがあるようで無くて、練習はある一定の負荷さえクリアすれば、もうそれでOKだと思っています。ただ、その負荷というのが、やっぱりある程度その心肺機能を追い込む形の負荷、例えば距離走で足を作るような負荷ではなく、VO 2 MAX(最大酸素摂取量)をできるだけ高い状態に持っていくというのがマラソンでも必要だと思っているので、それを一番重要視しています。できれば本番に近いレースの練習が一番いいと思う。42km全力で走るというのは現実的じゃないので、20 km を59分半とか59分前半とかで走る。その練習をすると、心拍数170ちょっとくらいでずっと推移しているから、充分 VO2 MAX を上げる練習になるし、20 km は距離もあるしスピードを上げているから、足づくりをするという意味もある。
とはいえ、20 km もかなり負荷の高い練習なので、それを例えば6km×3本とか、3km×5本、その前段で1 km×10本など、今の身体の状態をみて、少しずつ分割してやるという考え方で練習をしています。ポイントは、負荷が高く速い時間で長く走る、できるだけ本番に近い練習をするということです。

選手1:足づくりはあまり意識しないで、ある程度の長い距離をスピードを出していけばいいということですか?

藤原:あくまでも自分の考えですが、長い距離を走る練習は、“きつくても大丈夫”というメンタル状態を作る根性練習だと思っていて、足づくりのためには、むしろ20kmを速いペースでやる方が、実は足ができてくるんじゃないかと思っています。衝撃に対する耐久度を上げるなら、速いペースで出来るだけ長く走ることで足は強くなっていくのではないかなというのが自分の一つの考え方です。

GMOアスリーツ選手からの質問2

選手2:練習メニューを作るときは長期的に考えるのか、今の状態とか合わせて目先の練習を決めるのか、どうされていますか?

藤原:レースがあったとしたら大体1か月半くらい前から決めています。調子がいい時は決めた通りの練習ができるけど、調子が悪くて練習ができなかった時の修正の仕方っていうのはかなり難しい。これは自分の反省点でもあるのですが、例えばインターバルを失敗した場合、自分1人で考えると、明日絶対にやり直すぞ!と意地でもやってしまい、これは故障リスクを上げてしまう。調子が悪い時の練習メニューは、監督やコーチとしっかり話し合って決めたほうがいいと思います。

GMOアスリーツ選手からの質問3

選手3:マラソンが終わってからトラック競技に移行するときに、スピートを上げて怪我をしてしまったことがあります。マラソンが終わった後の休養の仕方や練習はどのようにしていますか?

藤原:マラソン後1週間はしっかり休みます。やはり重要なのはスピードを戻すことなので、スピードが戻っているかどうかを常にフィードバックしながら練習をしていくのが重要だと思っています。
具体的にどうするかというと、やはりマラソンのきつさは頭に残るので、特に30km過ぎに重たい足を引きずっていたことをできるだけ早く忘れるということです。実際にできるだけ軽い体で、スカっと走れる状態を作るというのは重要です。


陸上競技を通じてスポーツ界を盛り上げていく

花田:新くんも、GMOアスリーツも、2020年の東京オリンピックを目指しています。今日は、マラソンで活躍している新くんの話を聞けて貴重な時間となりました。2020年に向けて、陸上界だけでなく、さらにスポーツ界全体が盛り上がっていきますね。

藤原:スポーツは楽しんでなんぼだと思います。勝ったら嬉しいのは当然ですが、負けたときに、悔しいけど、その悔しいのが楽しいと思って観てほしいなと思います。

花田:本気でやって力を出し切ってやれたら、負けても清々しいですしね。負けたら、悔しい、で終わりじゃなく。負けた、悔しい、今度は勝ってやる!みたいなね。応援している方とその気持ちを共感できたら嬉しいですよね。

藤原:そうするとスポーツ界自体も盛り上がると思うし、まさしくスポーツが世の中を良くする強烈なエンジンになると思うので、ぜひ私達もその役割を担う者になれればいいなと思っています。

花田:GMOアスリーツも、陸上を通じてスポーツ界を盛り上げる存在になっていきたいと思っています。今日はありがとうございました!

 

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